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「正義との戦いに負けた俺達は隠れ潜む身となった。元々、悪の存在、日陰暮らしは
慣れてると言いたいが、そうもいかない。何しろ、正義のヒーロー達は秋の番組改編(?)も含め新旧入り交じりもあるが、未だ活動中…自分達もいつ見つかるかわからない。
そこで、考えた奇策。組織壊滅直前に、こちらが確立した新技術…
ヒーロー、ヒロインの変身能力を応用したシステム。
つまり、あれだ。一般の人間、もしくは素質ある人間が変身し、ヒーローになるのに対し、
俺達は逆。“怪人”という異形の存在から“一般人”に変身するシステムを用い、
社会に隠れ潜んでいる。
しかし、何分、崩壊寸前の組織の研究棟で急ピッチに作った技術、
ヒーローやら、ヒロインの変身構成要素が混ざりに混ざって、
一般人の姿はピッチピチの“女の子”という大失敗。いや、個人的には大成功!
変身を解除するには、“アークリミッター”という俺が所有している解除装置のみ…」
「いや、その件は何回も聞いたからよ?読んでる人、説明風にする必要はねぇよ?
そうじゃなくてな?何でお前はオッサン風スタイルに変身できんのに?
(何の改造なしで、人間形態が出来る怪人は基本、幹部クラスと決まっている)
俺とカリー、その他もろもろは女の姿にしか変身できねぇの?
ついでに言えば1年間“敵だった奴等”と顔付き合わせて、
穏やか学園生活を過ごさなきゃならんのだって話だよ!」
「そりゃ、お前!そっちの方が萌え…ぐふぅっ…」
「おい…おま、今何つった?変身出来んのは上級、幹部クラスだけってんなら、
納得したぜ?それなのに、お前、今何つった?」
朝食用のフライ返しを握りしめ、吠えるボーンの胸倉を片手で掴み、そのまま天井近くまで
引き上げるニーソ。中年男性が自身より、たっぱの低い少女に掴み上げられるというあり得なシチュエーションが展開されていく。
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