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「馬鹿なっ!リミッターの影響で、怪人の力は封じてる筈だぞ?」
「ハッハァ~甘ぇよ?兄弟~。オイッ“ノストラタコス”教えてやんなぁ?」
「ほっほぉ、すまんのぅ、ボーン。ニーソに頼まれてのぉ~」
片メガネの教授風に変身したタコス+世紀末預言者的幹部怪人“ノストラタコス”が現れ、
8本に枝分かれした髭を上手に使い、コーヒーを沸かす。
「タコス、きっさまぁ~!ぐぐうっ…」
ボーンの罵声はニーソの憎しみを込めた締め付けに遮られる。怪人の…彼女の怒りの言葉は続く。
「こないだアンタが“ここは武器庫だから、今は入るな!”って言ってた部屋に入ったのさ。
驚いたね?変身ヒロインにアイドルやら、特撮キャラやら、最近の萌えっつーの?
それらのグッズと抱き枕にオタク的なモンが一杯あってさぁ~、もうドン引きだよね?
速攻、タコスに頼んで力戻してもらったよ。
あ、ちなみにグッズと部屋にあったモンは全部売り払ったから。ネットオークションに。
アッハー、高く売れたわ~」
「なぁにぃ~っ、おまっ、アレ集めるのにどれだけ時間が…いや、組織の秘密兵器とか
関係書類もだけど…いや、てか限定品とかあったのに…いや他の組織とかとの連絡手段も
あってね?
ホラ、大体、劇場版になると、新旧全員集合で、前回の敵も中級一部と幹部クラスが
出番あってね?それとか…前売り券限定グッズもあったのに…ほぐふぅっ」
言葉途中で勢いよく投げ飛ばされ、床に転がるボーン。そのまま怒り心頭のニーソが目の前に立つ。
「結局、最後はグッズかっ!?オイッ、嘘だろ?テメェッ、マジかよっ!?ウチの組織、
前から可笑しいと思ってたけどよ?怪人の構成要素とか、ゼッテェ変じゃん?
その理由がこれか?敵に萌えてる悪の組織なんて聞いた事ねぇよ!
てか俺達、こ、こんな奴と一緒に今まで、た、たたたかって…きたのか…よ…」
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