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ボーンの顔面に水滴が落ちる。見上げればニーソが泣いていた。思いっきり悔し泣きの
表情でだ。
「ニーソ…」
言葉をかける彼の横で非常にタイミング悪く“このままだと、遅刻しますぜ”的な
目覚ましアラームが再び鳴った。時計を止めるべきか?ニーソの涙を止めるべきか、
口をパクパクさせるボーンを一瞥し、
顔を拭ったニーソが言い放つ。
「俺は抜けるぜ?帰りまでには完全にリミッターを解除しろよ?…じゃぁな!」
部屋を出て行くニーソと、こちらをチラチラ見ながらのタコスが消え、最後に
朝からカレーパンを食べているカリーがボーンを覗き込む。
「なんていうかさ、カリーは今の生活気にいってるカリよ?」
「すまんな。カリー、ニーソには出来れば学校でフォロー入れておいてくれ。」
「了解カリー!」
「それと…」
「カリー?」
急に表情を引き締めるボーンにカリーも少し姿勢を正す。
「登校中、ニーソがまだ泣いていたら、泣き顔を撮ってきてくれ!高画質で!!それと
このニーソックスを…」
返事の代わりにボーンの顔面に、思いっきり力を込めたカリーの蹴りが叩き込まれた…
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