あらすじ

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中学二年の進は、高いビルから飛び降りて自殺をした。 死後、空から地上にいる人の様子を見ていると女の子が現れる。 自分は死神だ、と名乗った。 進は、名前はないの?と聞くが死神以外に名前がないと言うので、シニーと呼ぶことにした。 名前を貰ったシニーは、すごく喜んだ。 「どうして自殺したの?」と質問される。 中学校に入ってから、ずっといじめにあっていたこと。 本当は学校に行きたくなかったが、両親に心配させたくなくて無理に行っていたこと。 心配してくれた幼馴染に酷いことを言って、傷つけてしまったこと。 自分がいなくなればいいと考えて、飛び降りたこと。 話を聞いたシニーは、両親や幼馴染の様子を見にいこうと進を連れ出す。 両親は進の自殺が原因で離婚をして、家には誰も居なかった。 幼馴染は、進が自殺をしたのは自分の力不足だったと泣いていた。 その様子を見た進は、心が痛んだ。 勇気を出して、いじめに向き合えば無くなったかもしれない。 両親に相談すれば良かったと。 幼馴染に謝って仲直りしたかった。 自殺したのは、自分が逃げたからだと涙を流す。 シニーは進の泣いている姿を見て励まし、やり直したい?と問う。 やり直したいと言うと、シニーは名前をくれたお礼と言い、進を地上に落とす。 目が覚めると進はビルの屋上にいた。 自殺したはずなのに生きていたことに驚き、今までのは夢だったのかと考える。 その後、進は幼馴染に謝り仲直りし、両親にいじめのことを話し、いじめに向き合った。 いじめが無くなり、楽しい学校生活を取り戻す。 シニーは死神ではなく、勇気をくれた天使だったのではないかと、空を見上げながら思い出していた。
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