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少し怯えているスフィアに「よしっ。」と一息ついてから話しかけるエレナを見てスフィアは心の中で(この人は絶対怒らせないようにしよう...。)と誓った。
「私、エレナ。あなたは?」
「す、スフィアです。」
「そう、それで?あなたはどうしてあんなところにいたの?」
「あっ、それはこのギルドに入りたくて...」
「あら、そうなのね。ならマスターに紹介しないとね」
「はい、お願いします。」
話を終えた二人は部屋を後にして、したの酒場へと階段を下りていった。
「このギルドはね、上に寮があって下には酒場があるの、そして下ではギルドのみんなが飲み食いしたり、クエストボードを見て依頼を受けたりしてるのよ♪」
「へぇー( ・∇・)」
「ギルドに入るにはマスターの許可とギルドの紋章を着けないといけないのよ。後でつけてもらうからどこにつけるか考えといてね♪」
「はい!」
階段を下りながら話をするエレナの後ろを不安そうについていくスフィア。
そんなスフィアに優しく笑顔を向けてくれるエレナ、そんな二人を見てカウンター側の机に飲み物を置きこちらを見ている長髪の女性がいた。
「起きたんだね。」
「そうなの。」
「よかったじゃん」
「うん!」
「...?」
長髪の女性、名は ナギ。
少しボーイッシュな性格で、エレナとは仲良しのようだ。
話しかけてきたナギの言葉に嬉しそうに答えるエレナ。
自分の事を言われているのに気づいていないスフィアは、頭の上にはてなマークを浮かべていた。
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