楓のダイエット

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 その後は思う存分遊び、解散したが、帰宅した時、疲れた、と言う疲労ではない疲労が襲ってきた。  悲しくなった。  今までダイエットをする、と決意したことは何回もある。しかし、その度に食べ物の誘惑に勝てず挫折していた自分に泣きたくなった。  そして、自分はせめて体型以外のことで美を磨くことを決めたのだ。  そんな夏休みから時は経ち、現在に至るわけだが、その間にもまたいくらか痩せたような気がした。夏休みの時は、確かに痩せたが、女子高校生の標準のような体系だった。それが今となってはモデルのような体型にまでなっていた。そんな穂叶にいつしか憧れを抱いていた。  「ねえ、ほの。なんで痩せようと思ったの?」  「んー」  少しの間が、空いた。     
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