作家

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「時間とはピザのようなものだ。熱い時間は短く、いとも簡単に満腹になる」 マルカは自身で考えた名言を必死につぶやいていた。 部屋の中の大きな時計には麒麟とパンダがついており、青竜刀の針が真夜中の時間をさす。 父からもらった大きな時計を見ながら、マルカは焦っていた。 「ああ、もう時間がないではないか」 大して売れてもいない作家、マルカはひとりでこうつぶやく。 彼は原稿を書こうと机に向かっていたが、ノートパソコン画面には余計な情報が並ぶのみだ。
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