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2 コンビニでそんなに欲しくもない飲み物を買って、ぶらぶらと川に向かって歩き出してから、ふと考えました。 このまま近くの川に行ってしまうと、また別の母の友達に会うだろうし、機関銃の様に話しかけられても面倒くさい… せっかくひとりの花火大会なのだから、この際ひとりを満喫しよう!と思ったのです。 私は少し遠くまで歩くことにしました。 普段はあまり通らない住宅街です。 新しい建売住宅が並んでいます。 2階のベランダでビール片手に花火を見ている人、友人を呼んだのでしょう、花火そっちのけで賑やかに家の前で騒いでいる人たち。 花火を楽しんでいる人たちに会うと、なんだかこちらまで楽しい気分になります。 良い気分でしばらく歩いて行くと、ひと気のない土手が見えてきました。 ここがいいかな!と土手を登りきると、涼しい風が髪を揺らしました。 花火も結構大きく見えます。 これは穴場なのでは?呑気に考えました。 本来ならこんなに花火が見えるのに誰も居ないなんて、もっと怪しむべきだったのでしょう。 でもその時の私はすっかりご機嫌になっていました。
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