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「ダメです。まだ皆さんと鏡くんとの霊力に差があり、できたら鏡くん、八代くん、前山さん3人の霊力の差を縮め、更に倉本さん、大崎さん、森さんの3人と八代くん、前山さんの2人との霊力の差、ここも縮める必要があります」
恭一から行かせてくれと、懇願された剱崎青龍であるが、恭一の懇願を剱崎青龍は一蹴した。
だが、恭一は引き下がらない。
「何故です!あの強い邪悪な気あれはおそらく八雲双運の気!それと同じ時代からもう1つ邪悪な気を感じます!これは八雲双運からブルーストーンを与えられた誰かです!集中して感じ取ってみると、人の心は失われつつあり、邪悪な気に支配されつつあります!急がないと手遅れになります!」
恭一は、更に剱崎青龍に懇願する。
しかし剱崎青龍は首を縦に振る事はない。
恭一が剱崎青龍に懇願していると、倉本たちも恭一を追いかけ、2人のやり取りを聞き、美男が剱崎青龍に問う。
「剱崎さん何故、そこまで待てと言うのです。何か理由があるのですか、あるなら教え下さい?」
美男の問いかけに剱崎青龍は、しばらく悩んだ後、意を決して。
「確認しなければならない事があります」
と、返答した。
剱崎青龍の返答を聞いた恭一は怪訝な表情を浮かべ、そして恭一が皆を代表して剱崎青龍に問いかける。
「確認したい事とは…?」
恭一の問いかけに剱崎青龍は「私に娘がおりましてな…ちょうど鏡くんたちと同じくらいの娘です」と突然の告白に、恭一たちは更に困惑する。
困惑する恭一に対して、剱崎青龍は更に続ける。
「娘の名は剱崎紫龍といます。剱崎家の1人娘です。娘は子供の頃から霊力が強く、成人になるにつれ、私の曾祖父に近い霊力を持っていました。曾祖父の改良した青石はタイムスリップできるか、そして戻ってこれるのか、それを娘が確かめるため、時空間を旅しておりまして、予定なら来週辺り戻って来るはずです。
それまで待って頂きます」
そう剱崎青龍は言ったのである。
恭一たちは驚く、剱崎青龍に娘がいたという、そして、これまで何故言わなかったのかが、気になる恭一たちであり、戻って来るのが来週辺り、それまで恭一たちは待つ事にした。
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