第3章 幕末に降臨した魔物

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「フフッ。いたぞ、あっちに1つ、こっちに1つ…いるぞ…よし!先ずはあっちに行くか」 と、八雲双運は不敵な笑みを浮かべ、そして妖気を感じる方へ向かった。 八雲双運が妖気の感じる場所に来ると、自分が何故ここにいるのか分からず、辺りを見渡してウロウロする者がいた。 その者を見つけた八雲双運は早速、その者に話しかける。 《どうしたウロウロして》 その声にビックとして、辺りを見渡し、誰に声をかけられたのか、その者は声をかけた人物を探したが誰なのかわからない。 そんな中、八雲双運は、その者に続け言う。 《お前の頭の中に話しかけている。故に探しても見つけられぬ》 そう言ってから更に続ける。 《お前には霊力と潜在能力があるというより覚醒している。お前がこれから如何にしたらよいか俺が導いてやる。先ずは目を閉じよ》 そう八雲双運は言い更に続ける。 《目を閉じたならば気を集中させよ。あとは俺が連れて行ってやる》 そう八雲双運言うと、呪文を唱えたのである。 すると、その者は八雲双運がいる空中へと舞い上がり、そして八雲双運の側まで浮き上がって、そして八雲双運は、その者を連れて、次の、この時代にタイムスリップした人物のもとへ移動、これを繰り返し、3人ほど連れて、長州藩邸上空に戻った。 ちなみに、その3人の名は、本田保志(ホンダヤスシ)という30才の男、吉川雅美(ヨシカワマサミ)という24才の女、田之上祐司(タノウエユウジ)という33才の男、この3人を連れ、長州藩邸上空来て、そして八雲双運は藩邸の門前に降り立ったのである。
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