幼馴染みの期限を過ぎても

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だから、さっきから私の口から出てくるのは、照れ隠しの言葉ばっかりだ。 「じゃあ、胸周り育てろっていうのも、実は本当に思ってたことじゃなかったの?」 「……」 思いつきで言った言葉に広海は無言になって、真っ直ぐに合わせていた視線をふっと逸らした。 「目が泳いでる!……やっぱり巨乳がいいんだ」 「うるせぇな。俺はお前がいいんだよ。貧乳だって、絶壁だって、お前はお前だ。そんなんで他の女になんか行かねえ……って、おい、帰るなよ」 「そこまでじゃない!ちゃんと谷間はあるもん!!」 「何だよ、ちゃんとフォローしてやっただろうが。寄せて上げてやっとできた谷間だって構わねぇって……痛ってぇ」 ベッドから立ち上がりながら、思いっきり広海の頭に枕を振り下ろしてやった。 照れ隠しにしても、程がある。せっかく甘くて優しい恋人同士の雰囲気を味わっていたのに……貧乳はともかく、絶壁だとか寄せて上げたとか、やっとできた谷間だとか…… 幼馴染み止まりの関係だったとしても、言っちゃいけないくらいに最低で、最悪な発言だと思うんだけど! 「寄せてないっ!自前だわ!自力で盛り上がってるわっ!!」 「じゃー、見せろ。今すぐ見せろ」 「……っ、最っ低!!」
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