132人が本棚に入れています
本棚に追加
「ん…あれ? 俺…」隼人
隼人はゆっくりと閉じていた瞼を開けるとまだ頭が混乱していて倒れた時のことをあまり覚えていなかった…
そして隼人が目覚めたことに気づいた花奏はそのまま部屋に入ってベッドの側まで駆け寄った。
「隼人!」花奏
「え…花奏…?」隼人
「隼人大丈夫?!」花奏
隼人は突然目の前にエプロンを着けて自分を心配しながら現れた花奏の姿に思わず熱に侵されながらもつい見蕩れてしまっていた。
『なんなんだ…この状況は…これじゃ、まるで、奥さんみたいだーー』隼人
隼人は心の中でそう呟くと急に恥ずかしくなって視線を花奏から逸らした。
すると花奏がそんな隼人の様子を見ながら言った。
「顔赤いね、まだ熱下がってないみたいだから今日は安静にしてないとダメだよ?」花奏
「いや、花奏…」隼人
花奏がそばを離れようとした瞬間、隼人はそう呟いてとっさに花奏の手首を掴んで引き止めてた。
最初のコメントを投稿しよう!