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それから1週間経ったある日の昼下がりの午後、花奏は連休中に執筆作業を進めるために部屋に引きこもっていた。
書籍化に選ばれた作品『夜の海に映った月』の校閲作業もどうにか進ませながら新作の準備も片手間ながら行っていた。
「はぁー、疲れすぎて言葉が出てこない…」花奏
花奏はひとりでそう呟くと、ふと壁にかけられた時計に目線を移した。
すると時計の針はちょうど午後3時を指していた。
少し考えてから目の前のパソコンを閉じると花奏は飲みかけのペットボトルのアイスティーを冷蔵庫から取り出すとまたさっきまで座ってた場所まで戻って座り直した。
何口かアイスティーを飲むと蓋をしめて花奏は深くため息を吐いた。
「自分で決めたことだけど、やっぱり連休中ずっと作業はきついわね…今からでも少し気分転換しよっかな」花奏
花奏はそう言って決めるとさっそく支度を始めた。
化粧をしながらスマホでいろいろ調べているとさほど遠くないところで絵画展をやっているのを見つけた花奏は久しぶりに趣味の絵画展を見れるのを嬉しそうにしながらすぐに当日券をホームページから予約した。
それから1時間くらいしてからようやく花奏は選んだ服にも着替えて支度を済ませるとバックを持ってお気に入りのショートブーツを履くとそのまま寮の部屋を後にした。
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