第5章 導かれるもう一つの運命の出会い

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「今日はありがとう、誰かと一緒に絵画を見るなんて久しぶりだったから楽しかった」伊月 伊月は穏やかに微笑みながらそう言うと、花奏も嬉しそうに微笑んで言った。 「私もすごく楽しかったです…あの風間先生とまさかご一緒出来るとは思いませんでした」花奏 花奏がそう言い終わると、ちょうどさっきの店員さんが注文したドリンクをお盆にのせてテーブルに運んできた。 「お待たせしました……ごゆっくりどうぞ」店員のお姉さん それだけ言って店員さんが空のお盆を片手に持って後にすると、それぞれ目の前に置かれたドリンクをひと口飲んだ。 「あ、これすごく美味しい」花奏 花奏はレモンティーのアイスをストローでひと口飲むと、自然とそう呟いた。 それを見ていた伊月がクスッと笑って一言呟いた。 「君は面白いな」伊月 「えっ?」花奏 花奏は驚いて顔を少し上げると伊月がそのまま話しを続けた。 「レモンティーをひと口飲んだだけでそんなに表情豊かになる人は見たことない」伊月
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