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屋根裏から
つい昨日の出来事について書く。
昨日の深夜、珍しく目が覚めた。確か、1時半とかそれくらいの時間帯だったかな。
で、せっかくだからトイレにでも行っておこうと思って、ベッドから出たんだよ。でも、トイレの前まで来てあることに気が付いた。
俺の部屋とトイレは両方とも2階にあるんだけど、一階に続く階段から誰かの話声みたいのが聞こえてきたんだよ。かなり小さかったけど確かに人の話声だった。
その時俺はそこまで恐怖心なんかなかったから、家族の誰かがいるのかなーくらいに思って、真っ暗な階段を降りて行ったんだ。俺は眩しいの嫌いだし、夜目が利くほうだから、明かりは付けなかった。
静かに階段を降りると、リビングの方でチカチカ点滅する青白い光が見えた。俺はそれがすぐにテレビの光だとわかった。さっきから聞こえてた話声はテレビの音声だったんだ。
テレビの前にあるソファには親父が座ってた。俺は親父とあんまり仲良くなくて、こんな夜中にテレビを観ている親父の所にのこのこ出ていくのは気が引けたんだよな。だから、そのまま静かに自分の部屋に戻って、また寝たんだ。
でも、それから数時間後に俺は親父に叩き起こされた。
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