俺のお噺

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俺はそう思ってすぐにハーブの中に入っていく 仕立て屋が作ってくれた、黒い着物が汚れるのも構わずに… ハーブの中にいたのは、色素の抜け落ちたような白い髪の少年だった(だいたい俺と同い年とくらい) 少年はかろうじて意識があるようで、濃い殺気をガンガンに飛ばしてくる、それでも俺は気にせず、少年の状態を確認する。 少年は右足に銃弾のあとがあり血がダラダラと流れている。他の場所も腹、腕、頭、から血が流れている。 俺はすぐに転移魔法〈ゲート〉を使い、自室に移動する。少年の血がついてしまったハーブと自分の荷物も一緒に持ってきた。 少年は急に場所が変わったことに驚いているようだ 俺はすぐにタンスの中から、薬草と瓶を取り出し、ポーション“上”を作成し、少年に渡す。 「これを飲みな?」 俺は少年に出来るだけ優しい口調で話す すると少年は 「いらねぇ、こんなの慣れてるから平気だ、それより俺を帰らせろ」 と、俺を睨みながらら言った。俺はその言葉に少し驚いたが、すぐに理由(ワケ)を話す。 「それはダメだよ。 傷が酷いけどそれ以前に体力の消耗が酷い。 それに君、毒を受けているだろう? それも即死性のね、すぐに効いていないのはじわじわと体を侵食して苦痛とともに生き絶える、そんな毒だからだよ。だから、それを治すために…飲みなさい」 俺は少年に、少年が受けた最低な毒の効果を話す。少年は流石に毒の効果までは知らなかったのか驚いて、すぐにポーションを俺の腕から奪い取り、一気に飲んだ。 傷がひどくて勢いよく動けば激痛が走るはずなのに、少年がこんなに動けるということは、やはり苦痛等に慣れている、もしくは耐性系のスキルを持っているか、だな。 とにかく、この少年は要観察対象として、俺の屋敷にいてもらった方がいいだろう。 父と母は遠くに出かけていて、あと10日は帰ってこないだろうから、大丈夫だろう。 ゲームの件に関しては後に考えるとして、いいだろう。これから、少しだけ忙しくなるかな。 ***○***○***○***○*** 名前:不明 年齢:15歳くらい 身長:170cmくらい 体重:50~60くらい 身分:不明 姿形:色素の抜け落ちたような白髪に翠の瞳 備考:痛みに慣れているようで、要観察対象
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