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36。 目標も、夢も、希望もなく、漠然と、流されるママに生きてきた現在地点。 全ての人間にあてがわれた、わかりやすい、ものさし。 独身。 それもあり、と今では随分優しい世の中になったとは思うけど、それでもまだ、何かしら言われたり、ひたすら気の毒そうに話題にならなかったり、することも少なくない。 二つが一つになった私には、それはそれは、皆さまお優しい(と言う名のレッテル)。 36歳になって、まだ自分が何をしたいのか、わからない。 バカかもしれないし、幸せなのかもしれない。 それはそれで、どうにでも成れるだろうし、なれないかもしれない、自分次第というのはホント。 ただ、ぼーっとしている時も本当に何も考えてないし、考えようとしても、何を考えればいいのか見失うし…バカ確定かな。 ある同級生は、幸せな家庭を築いて。 ある同級生は、バツがついて結婚はコリゴリと言う。 またある同級生は、婚活に精を出し、年収500万以上で身長が175cm以上、年下で中身不問の格好いい人がいいと言う。 その人達がしっかりと考えてる中、浮いてる私。 さて。 男に興味もなく、仕事もましてやキャリアなんて酒のつまみにもならない。 生きていければそれでよし。 女だって、恋愛の仕方すら忘れた。 私は何に精を出そう。 36歳、独身、バツナシ、一人暮らし、訳あってフリーター。 夢も希望もない、どう見ても枯れオンナ。 脇坂 蛍。 37歳までの一年の話。
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