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「では、明日の午後……結婚式を行う。それまでこの部屋でゆっくり休むと良い。シャワー等自由に使って構わない」
……そんな事より、早く帰らせて。
「では、また明日―――」
「……ま、待って―――!!」
俺は、部屋から出て行こうとした王子を止めた。
「……どうした?」
いつの間にか、俺…何故かお姫様になってしまって…。
見た目はお姫様だけど、中身は男なんです。
だから…貴方とは結婚出来ません―――。
………何て言えるかぁぁぁ―――!!!!!
「あ…、貴方の名前は……?」
って、そんな事聞いてどうする、俺。
「我の名を忘れたか?」
王子はフッ……と笑った。
「ほ…本当に…ごめんなさい!!」
「いや…気にするな。そなたは旅の途中で相当なショックを受けたのだろう……」
王子は、俺の頬をそっ…と触り―――優しくキスをした。
「我の名はアダム。アダム・ステイルだ………おやすみ、愛しいイヴ―――」
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