第2話

3/4
28人が本棚に入れています
本棚に追加
/27ページ
―旅の途中― 「ねぇ、どう思う?カイン……」 “カイン”とは、若き男性剣士。 若きながらチームのリーダーである。 「どう…って言われても…。国王の命令だし、一度イヴ様を連れ戻すしか無いのでは?」 カインは、キララの質問に答えた。 “キララ”とは、回復系魔法の使い手。 4人の中で一番若い戦士で、ちょっとおませさん。 「でも…アダム様が、国を乗っ取るつもりでイヴ様を誘拐するなんて、僕は考えられないよ?」 魔法少年・クロウは顔をしかめた。 “クロウ”は、攻撃系魔法の使い手。 キララよりは歳上だが、少し気弱な子。しかしとても強い魔力を持っている。 「国王が、アダム様とイヴ様を引き離したいのだろう。国王は、イヴ様をとても愛していらっしゃるからな」 ケイトはニッコリ笑った。 “ケイト”は、短剣や拳術の使い手。 男性っぽい話し方だが、チームの頼れるお姉さんみたいな存在だ。 「全く―――困った父親だな……」 4人の戦士は「フフッ……」と苦笑いした。
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!