第1話

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―???― 「んっ……あれ―――?」 ここは……何処だ? 目が覚めると……辺りは少し薄暗く、まるで城の様な場所だった。 俺は、高級そうなカーテン付きベッドで寝かされていた。 「(俺はどうしてこんな所に……?)」 確か俺は、学校の帰り道にゲームを購入して…家に帰る途中だった筈―――。 ……すると―――。 「……目覚めたか、姫よ」 「……へっ?」 謎の男が、すぐ傍で俺を眺めている……。 「(ん…?こいつ何処かで見た事がある様な……誰だっけ?)」 「姫――もう諦めよ。我と結婚するのだ」 「け、け、けっ…結婚ッ―――!?」 それは、突然のプロポーズだった。 俺がこの男と結婚だって―――!?!? 「……何をそんなに驚いている?」 「だっ…だって!! 俺は、男だぞ!?」 「フッ……ハハハッ!! 姫よ、そんな冗談は我には通じぬよ」 「なっ……!!」 何で信じてくれないの―――!?!? 「その麗しき姿…そなたが男の筈無い。自分で確認してみると良い……」 「う、麗しき姿って……」 俺は、妹から「私のお兄ちゃんは 何でイケメンじゃ無いの!?」って言われている位 ブサ男なんだぞ……? 俺は、訳も分からず…部屋に置いてある鏡を見た―――。
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