第1話

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「そうか、事故のショックで記憶を喪失したか……」 「そ…それは分かりません……」 「まぁ、先ずは少し落ち着いて。キミ、こちらへお茶とお菓子を」 「……畏まりました」 可愛らしいメイドの子が、俺達にお茶とお菓子を持って来てくれた。 「どうぞ」 「ん……(お…美味しい―――!!!!)」 お茶もお菓子も、今まで食べた事の無い味だった。 俺の様子を見て、男はニッコリ笑った。 「……少し落ち着いたかな?」 「は、はい……すみません……////」
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