白い部屋

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 そして俺は、しっかりと綾の胸に触れた。思ったよりも弾力があるが、柔らかな感触だった。胸の向こうで彼女の心臓が激しく鼓動しているのを感じた。  綾の反応が少し熱を帯びてきたような感じがする。だが、未だに鍵が開く気配はない。俺は考えた。鍵が開く、ということは何かきっかけがある、ということ。つまり、スイッチ?  ということは……。少し考えて、いや、考える前に俺の指が動いていた。  俺の指が、その場所に触れたと同時に、左頬に激しい衝撃を感じ、俺は右方向に倒れた。どうやら頬を激しくぶたれたらしい。 「あんたねぇ! そこまでやっていいとは言ってないでしょ! 変態!」  綾は流石に怒っているようだったが、その時、事態は急変した。  カチャリ。  鍵がまた一つ開いた音がして、ランプが消灯した。 「ほら、やっぱり!」  俺は勝ち誇ったようにそう言ったが、綾は不服そうだった。  そこから完全に主導権は俺のものになったと言っていいだろう。その後しばらくの間、綾の胸を揉んだり、俺の胸を揉んでもらったりしたものの、彼女が涙目になるだけで一向に残りの鍵が開く気配がなかった。
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