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将生
「なるほど。
今回の警護計画の見直しでも、水谷の勘の良さを使った作戦でしたからね。」
勇樹
「そうですね。
実際に、ホテルアジェイセントの窓に気付きましたからね。
本当に、よくカーテンが揺れていることに気付いたな、と思いました。」
将生
「そういえば、増山からの報告だと、病院での栗原総理の警護は、水谷と葛西はしないそうでしたね。
ならば、この二人は自由に動けるということですよね。」
勇樹
「そうです。勘のいい二人が、自由に動けるということが、やはり引っ掛かります。」
昌宏
「そこまで心配なら、その二人にも病院での栗原総理の警護をするように増山から指示させればいいのでは?
いや、今さら、そんなことをすれば、それこそ不自然すぎますね。」
勇樹
「そうですね。だからこそ、これからは、何もしない方がいいかと思いますね。」
昌宏
「何もしないからこそ、動かないからこそ、ボロが出にくいということですね。」
勇樹
「そういうことになりますね。
そういうことです。将生さん。」
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