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勇樹
「それは、大丈夫ですよ。昌宏さんならば分かるでしょう。」
昌宏
「ああ、そうか。どうせ、比例区で当選できるんですね。」
勇樹
「はい。そこで、田岡君には正式に第二秘書になってもらうつもりです。
実際にやるかやらないかは、田岡君次第です。」
将生
「しかしですね。今回の真相に気づいてしまったのなら、どうなりますか?」
勇樹
「それこそ、栗原総理を全力でサポートすることだと思いますね。
どちらにしろ、お二人も、栗原総理の秘書を辞めるおつもりでしょう?」
昌宏
「まあ、そうですね。もう、栗原総理の秘書をするのはごめんだ。だからこそ、今回の計画があるのだから。」
将生
「私も同じです。
ですから、なんとしても今回の計画は成功しなければならないでしょう。
今回の計画の一番の肝は、平嶋が事件と無関係ということになるかどうかですよね。」
勇樹
「そうですね。
我々が普通にやっても、平嶋に我々の意図を伝えることはできませんでしたからね。
それでなんとしても、平嶋と増山での一対一の対話をする必要があった。」
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