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昌宏
「それで、どうなんだろう？
もうそろそろ、取り調べが終わる頃だと思うんだが。」
将生
「増山からの報告は、まだありません。
取り調べには、別室で田岡君と水谷、それに、岡崎という男がいるそうです。」
勇樹
「岡崎か。
確か、栗原総理が撃たれた直後の会議にいた男ですね。
まだ、水谷と一緒にいたのか。」
将生
「はい、そのようです。今は常に水谷と行動を共にしているとのことです。」
昌宏
「岡崎が持っているあのビデオ、誰か、どんな映像か確認しましたか？」
将生
「いいえ、今のところは、水谷だけだと思いますね。
あの映像で気になったというのは、田岡君のことだけだと思いますが。
他に何か情報がないか、水谷と岡崎の二人でチェックしているらしいです。」
勇樹
「その映像、田岡君が映っているんですよね？
ということは、栗原総理のことをあまり映さず、周辺の様子を撮っているのかもしれない。」
昌宏
「そうか。だから、何か情報がないか、二人で確認しているのか。これは、想定外だ。」
将生
「まさか、その映像に、今回のことが映っているかもしれないのですか？」
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