会話

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昌宏 「そうですよね。あの音声を事前に知ることができたから、事前に増山と話し合って取り調べの段取りができましたからね。 まさか田岡君も、盗聴部屋が盗聴されているとは、考えてもいないでしょう。」 勇樹 「いや、どうでしょうか? 確かにここまでは、全て順調に出来てはいますが。 逆に言えば、順調すぎたのではないでしょうか?」 将生 「どういうことですか?」 昌宏 「勇樹さん。何か、あるんですか?」 勇樹 「確かに、順調なのは良いことだとは思いますが、ここまで順調すぎると、かえって不自然ではないか、そう考えてます。 あまりにも順調な流れ。田岡君も少しばかりは不信感が出ているでしょう。」 昌宏 「でもそれは、元々の計画通りではないですか? 我々と、警護課に不信感を持たせて、お互いに不信感を抱いているという演出のはずでは? それで田岡君に、どちらを信じていいか迷わせることで、我々と増山が繋がっていることを悟られないようにする。そういう流れが出来ているはずです。」 将生 「そうですよ。勇樹さん。」
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