会話

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昌宏 「なるほど。 そこで、疑問に思った田岡君が、個別に水谷と連絡を取るようになるかも知れないと?」 将生 「はい。そうです。 そこから、我々と増山が繋がっていることを悟られる可能性はあるのでは?」 勇樹 「そういうことですか。 では、話を整理してみましょう。我々が気になる点は、大きく二つ。 増山が田岡君を呼び出したタイミング。 平嶋の取り調べを増山のみが行なったこと。 この二つに対して、田岡君が不信感を抱くかどうかということですね。」 昌宏 「そうですね。 ここから先の対策を考える必要がありますね。 一度、増山を交えて話し合う必要がありますね。」 勇樹 「いや、これからは、増山だけでなく。平嶋を交える必要がありますね。」 将生 「そんな、どうやって集まるのですか? 増山だけなら、こうして電話でやり取りが出来たけど、平嶋を交えるとなると。」 勇樹 「そこに関しては、問題ないです。 今回の捜査は、警護課に丸投げされたんです。 増山が捜査のために、平嶋の選挙事務所に行っても不自然ではないはずです。 そこで、増山と平嶋の二人だけになった時にでも、連絡をすればいいのです。」
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