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ぼんやりとしているチサトを男は湯船から抱えて上がる。
風邪をひかないよう全身拭く。
バスローブを着せて、ドレッサーの前に座らせる。
イッたら満足して眠気も来たのか
「チサト寝るまで後少しだけ頑張ってね。」
男がそう言うとチサトは小さく頷く。
男は手早くドライヤーで髪の毛を乾かしていく。
暖かい風が心地よいのか、チサトは猫のように目を細めている。
乾かし終わるとほぼ寝ているような状態である。
ドレッサーの前でうつらうつらするチサトを抱えあげベッドに運ぶ。
宝石のように恭しく、少し開けてあるベッドの上に置いて、大事なものを隠すように布団をかける。
頬を撫で、チサトの髪をすくい上げ、軽く口付ける。
自分もシャワーを浴びるため、眠るチサトを後目に枕元に水を用意してから風呂場に戻った。
明日はどうしよう。
一日目から結構進めてしまったと。少し反省している。
チサトがすぐ壊れてしまわないように朝になったらまた、少し変えよう。
まだギチギチにしめすぎないようにしなければ。
せっかくの小鳥を殺してしまう。
朝までチサトを抱きしめて寝よう。
男は髪を乾かし、かきあげてチサトの眠るベッドへ向かった。
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