指と唇18

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ぼんやりとしているチサトを男は湯船から抱えて上がる。 風邪をひかないよう全身拭く。 バスローブを着せて、ドレッサーの前に座らせる。 イッたら満足して眠気も来たのか 「チサト寝るまで後少しだけ頑張ってね。」 男がそう言うとチサトは小さく頷く。 男は手早くドライヤーで髪の毛を乾かしていく。 暖かい風が心地よいのか、チサトは猫のように目を細めている。 乾かし終わるとほぼ寝ているような状態である。 ドレッサーの前でうつらうつらするチサトを抱えあげベッドに運ぶ。 宝石のように恭しく、少し開けてあるベッドの上に置いて、大事なものを隠すように布団をかける。 頬を撫で、チサトの髪をすくい上げ、軽く口付ける。 自分もシャワーを浴びるため、眠るチサトを後目に枕元に水を用意してから風呂場に戻った。 明日はどうしよう。 一日目から結構進めてしまったと。少し反省している。 チサトがすぐ壊れてしまわないように朝になったらまた、少し変えよう。 まだギチギチにしめすぎないようにしなければ。 せっかくの小鳥を殺してしまう。 朝までチサトを抱きしめて寝よう。 男は髪を乾かし、かきあげてチサトの眠るベッドへ向かった。
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