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指と唇9
水の音が響いている。
でも普段、家で聞いてる蛇口から捻って出す水の音じゃない。
チサトはそんなことを陶酔し始めた脳でぼんやりと考えていた。
しばらくすると男が戻ってきた。
「さーて、じゃあお仕置きするかな?
チサトちょっとごめん…ねっ!」
その言葉と一緒に男は思い切りローターを引き抜いた。
チサトは声も無く、ビクンと身体を揺らすとあとは余韻に浸るような痙攣を繰り返して脱力した。
チサトの足の縄を、今度は両足を揃えた形に縛り直した。
両手首も胸の前に持ってきて、まるで祈っているようだ。
そして左向きに寝かされた。
「チサト、いくよ。」
チサトの嫌な予感は的中した。
冷たい管が入ってきたのだ。
そしてなまあ暖かい感触が腸内に広がる。
ゆっくり、でも確実に侵食してくる違和感。
「チサト、栓しとくよ。」
凶悪な大きさのプラグが緩くなったアナルに飲み込まれていく。
チサトは情けなくなって静かに涙が零れた。
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