タートルネックがやってきた

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「こんばんは、タートルネックです」 それはあまりに抑揚の無い声だった。 グラスの中でくるくるとアイスをかき混ぜていた手が思わず止まる。 「…君、タートルネックって言うの?」 「そう」 そっけなく答えた彼女はキャバ嬢だ。 その顔を見つめた瞬間、直感的にか本能的にかわからないけどあたしは感じてしまったのだ。 怖い、と。
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