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その日の夜は寝付きが悪かった。
ここ最近は本当にすぐ寝付けてたから、
深夜3時を過ぎても眠れなかったのはあの日以来だった。
布団で虚しく、ただ蹲って、これからの事を考えていた。
このままではいけない。
そんなのはわかっている。
でもじゃあ、どうすれば正解なのか。
亮太の言葉を信じて復縁して、
裏切られるか、また結ばれるかイチかバチか。
高橋さんとよく話し合い、またお互いを知る時間を作ってもらうか。
どちらも正解ではない気がするのは確か。
でももう今の私には為す術がない。
どちらも忘れてキッパリ仕事に打ち込むのもアリかもしれない。
久しぶりの深夜テンションで、色々と参ってきた。
懐かしいな。こうやっていつも亮太からの連絡待ってたんだ。
重い彼女だったよな。
でもその分、ちゃんと愛してたんだよなあ。
【アキとの結婚、真剣に考えてる。】
あの日のメッセージが頭をよぎった。
亮太と結婚か……
長くいればそれほどお互いの盛り上がりには欠けるけど、その分信頼も深まるし、相手をよく理解してきたつもりだった。
実際高橋さんとよりは当たり前に性格とか趣味嗜好を理解し合っていて、ずっと一緒にいるのが苦ではない。
気を使うことも少ないし、自分が自分でいれた。
じゃあ亮太と結婚できるか……
確かに結婚は考えていた。
でも今になって思うのは
何かが違う。
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