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その後、なんとなく残った高橋さんとの気まずさなんて気にする暇もなく昼休憩。
いつも一緒にランチをしている同じ部署の朋子の元へ向かう。
「朋子、ご飯にしよ」
「あ、あきちゃん!もうめちゃくちゃお腹空いたよ~ダイエットしんどすぎ」
その割に朋子はぽっちゃりですらない。
いるよね。痩せてるのに謎にダイエットする子。
「ダイエットしててもちゃんと食べないとそのうち倒れるよ?」
「わかってるよ!だから今日もはるさめスープとおにぎりちゃんと買ってきました~」
コンビニで買ってくるあたり、本気のダイエットはしてなさそう。
給湯室でお湯を入れ、いつもランチをしている社員食堂へ向かう。
「あれ?てかさ、あきちゃんなんか元気ない?」
「ん?ああ、生理前かも。」
「あちゃ、そりゃ厳しいね。かれぴは?」
「んー、なんか最近…ね?」
「えーー!なになに!何があったのー!!」
「特別なんかあったわけじゃないよ。
ただなんかもう、潮時かな~て感じ」
「まじか~。まあ~~、あきちゃんには高橋さんが付いてるから安心っちゃ安心かな?」
高橋さん、の言葉に少し緊張した。
「え??高橋さんがなに?」
「いやいや、高橋さんとぶっちゃけどうなの?」
「どうって…どうもこうも、仕事の上司と部下だよ。
私のミスとかわからない所とかよくカバーしてくれるし。ほんと仕事のできる先輩がいて良かった。」
「ふぅ~~ん??でも、高橋さんはどうかな?」
朋子がはるさめを啜る手を止めて怪訝そうな顔を見せた。
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