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「なにそれ?」
私も食べていたカレーのスプーンが止まる。
「高橋さんがフォローしてくれる時って、あきちゃんが何か困ってますってアクション起こす前に気づいてやってくれない?」
「まあー確かに?でもそんなのみんなにやってることじゃない?」
そーだよ。高橋さんは優しいからそういうの当たり前にできる後輩思いな人なだけでしょ?
「それがそうでもない。
教えてくださいって言えば教えてくれるし、困ってる時もミスをカバーしてくれるけど、あきちゃんの時ほど対応は早くないかも。」
そういって朋子はケラケラ笑う。
笑い事じゃなくない?
「それって高橋さんが私を好きってこと?」
「まあ確信はないけど、少なくとも私はそう思ってるよ。」
「まさか。」
高橋さんがまさか、まさか私を好きだなんて
全然そんな素振りなかったけどな~
って言おうとしたけど今朝の出来事を思い出して言葉が詰まった。
え?これって割とガチな話なのかな?
それからは仕事に戻っても、隣の高橋さんのせいで集中なんてできなかった。
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