気付かぬうちに百鬼夜行

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「輝夜。走ってはぶつかるえ」 「はーい。おっちゃーん!抹茶タピオカミルク3つちょうだーい!」 注意されては楽しそうに笑い明るく注文をする姿をみなつられるように目で追っていた。 「ありがとー!…お狐様、癸様おまたせ!」 「お前さんはまだまだ元気じゃな」 「うん!わ、タピオカいい感じ!抹茶ミルクもおいしーい!癸様も飲んでみてよ」 「ふむ、祭の物にしては上質よの」 見た目だけは美青年な千年超え老人と同じく千年は生きた見た目は美女な老人と美少女の3人組は正体さえ知らなければモデルのようでもあり、そんな3人が褒めた飲み物。それはどんな物よりおいしいのではないか、と考えた観衆がその屋台には3人が去った後殺到し今年もいち早く全て売り切れを出し伝説に加わった。 「お姉さんってどんな人?」 「綺麗で凄く強いのです」 「君みたいに甚平着てたりする?」 「ふようの花の浴衣です」 聞いた女性は困っていた。見た目を聞いても女性には特徴が浴衣だという事しか掴めなかった。芙蓉がどんな花か分からないし綺麗な女の子は祭に来ている客の中に沢山居るだろう。 「他に目印になる物とかはぁ?」 「わぅ…ひ…ねぇねは強いのですぐ分かるです」 「あたし分かんないってばぁー」     
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