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そのまま、そのお母様にお願いをされ、一度はお断りしたものの、夜も遅いことから泊って行くように会長にも説得をされた私は、お言葉に甘えることにした。
この豪華絢爛なお屋敷ともいえる場所は、ゲストルームもホテルのようで私はベッドに座り込んだ。
長かった……。
とてつもなく長く感じた今日に、私は脱力してぼんやりとしていた。
ノックの音が聞こえ、手にお皿を持った優悟君が入ってきて、私はホッと胸をなで下ろした。
それはいつも通りスエット上下で、口にはなぜかスナック菓子を加えた優悟君だった。
「ちょっと……お行儀わるいよ」
そう言いながら、優悟君の口からスナック菓子を取ると、優悟君はクスリと笑いながら、お皿をテーブルに置いた。
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