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「今はまだ仲良くするとかはもちろん無理だけど……」
日名子さんにも幸せが来るとはいいと思えるようになった私は、今が幸せなのだろう。
ゴロンと優悟君はベッドに寝転がると、私に向かって手を広げた。
「沙耶、来て」
私は手にしていたチーズを口に入れると、ベッドの上へと上がって優悟君のとなりに寝転がる。
そんな私を抱き寄せると、抱きしめ合う。
「沙耶……」
「ここじゃダメだよ」
熱を持った瞳の優悟君の言葉の先を見越して言った私の言葉に、優悟君は少し拗ねたような表情をした。
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