甘い罠を何度でも

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「今日から何日いないの?」 お味噌汁を飲みながら聞いた私は、少し寂しい顔をしてしまったのだろう、優悟君は優しく笑った。 「10日間。寂しい?」 イジワルそうにいった優悟君を、私は軽く睨んだ。 「俺は寂しいよ。毎日電話するな」 「オーストラリアから?」 少しうれしくなって聞いた私に、優悟君も頷いた。 「でも、来週末は実家に行ってこようと思ってるの」 食器を片付けながら言った私に、優悟君は少し顔を歪めた。 「俺もご挨拶に行きたかったのに」 「また、一緒に行って?」 微笑んだ私に、「よろしく言っといて」そう言ってこれでもかと私を抱きしめた後、優悟君は出かけていった。
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