15979人が本棚に入れています
本棚に追加
/298ページ
「今日から何日いないの?」
お味噌汁を飲みながら聞いた私は、少し寂しい顔をしてしまったのだろう、優悟君は優しく笑った。
「10日間。寂しい?」
イジワルそうにいった優悟君を、私は軽く睨んだ。
「俺は寂しいよ。毎日電話するな」
「オーストラリアから?」
少しうれしくなって聞いた私に、優悟君も頷いた。
「でも、来週末は実家に行ってこようと思ってるの」
食器を片付けながら言った私に、優悟君は少し顔を歪めた。
「俺もご挨拶に行きたかったのに」
「また、一緒に行って?」
微笑んだ私に、「よろしく言っといて」そう言ってこれでもかと私を抱きしめた後、優悟君は出かけていった。
最初のコメントを投稿しよう!