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温まったミルクティーは甘くて、どこか苦い。
彼女はびっくりする俺の肩を掴んで続けた
『人生は、途中からじゃそうは変えられない。あんたはね、辛くて陰湿で暗くて面白い人生を歩めって神様に決められてるんだよ、ばーか。』
「何が面白いだよ!!!神様がなんだよ!!!俺は辛いんだ!逃げたい、早くここからいなくなって楽になるんだ」
『なんだ、くっそつまんねぇ。そんなに嫌なら教えてあげる』
「何を…」
ばっと、胸ぐらを掴まれて至近距離に顔が近づく。
『あたしが作ってあげる、アンタの面白い人生』
それから今に至るまで、俺の面白い人生をお嬢は一緒に作ってくれている。
いつの日か、この感謝を伝えられるまで、この女をお嬢と崇め奉って生きようと決めた。
それが俺の人生の序章。
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