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U story
俺がお嬢と最初に出会ったのは、中三の夏
俺は死のうとしてた
学校の屋上、太陽が照りつけて俺の脳を溶かしていく。ぼーっとしてた訳でも、逃げたい一心でこの選択肢しか、俺には選べなかった。
『何してんのー』
先生?!いや、鍵は閉めてたのに…
「…誰。」
『こっちのセリフだわ童貞。』
「は?!何言って…!」
『ここあたしの縄張り』
「縄張りって、どうでもいいでしょ、いまからいなくなるんですからちょっとくらい使わせてください」
『なに?死ぬの?笑』
馬鹿にしてるのか、それとも何も考えてないのか、ふふっと笑う彼女は余裕そうにこっちを見ていた。
「止めるんですか、」
『止めない。止めてもたぶん死ぬじゃん君』
「まぁ、」
『どうせ死ぬんだから、ちょっと話そうよ、日陰きて』
ガンガン照りつける太陽で頭がふらふらするのを抑えつつ、隣に座る
『なんで死ぬの?』
「色々あったんですよ、関係ないじゃないですか」
『わかった。いじめか』
明るく俺の図星を突く彼女はタピオカ飲みながら楽しそうに呟く
「それもあるけど」
『何されたの』
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