エピローグ

13/13
前へ
/80ページ
次へ
 呆気に取られていた葵だったけれど、直ぐに満面の笑みを見せた。 「そうこなくっちゃあ! じゃあ、とびっきりの婚活パーティーを探そう!」 「うん!」  わたし達は緑広がる公園を元気に歩き始めた。  わたしは、一番になりたい。 たった一人の、誰かにとっての一番に。 そしてわたしも、その人を一番に想うのだ。  その為に、わたしは、わたしの〝色〟を取り戻して新たな一歩を踏み出す。 「見てろぉ、クズ男! 絶対に捨てた事後悔させるいい女になってやるぅ!」 「そうだよ、その意気!」  冬の青空に向かって拳を突き上げたわたしに、葵が笑っていた。 了
/80ページ

最初のコメントを投稿しよう!

111人が本棚に入れています
本棚に追加