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俺の名前は米田進（よねだすすむ）
父親が剣道の師範をしていて、家の横には道場がある。そんな家系だから、当然小さい頃から剣道に明け暮れた。
父の教えは、竹刀を振る事よりも、すり足を含めた体幹トレーニングが主体だった。俺も走り込みやすり足などトレーニングをしていた。
意外にもインストラクターの資格もある父は、立ち方や、構えを見ただけで、君はＡ、君はＢタイプと振り分けていき、別々のトレーニングをさせられる。
俺も後で知った事だが、人はそれぞれ身体付きが違う。それによってトレーニング内容が変わるのだ。
え？そんなの当たり前だ？
そう。当たり前。しかし、身体付きの他にもタイプがある。例えば手を組んで見て？と言われた時、そこに座って見て？と言われた時、あなたはどうなる？
手の組み方は、右手が上？下？指は上を向く？横を向く？ 座る時、かかとは付いてる？浮いてる？お尻は？
などなど、みんな使う筋肉も違えば、使い方も違うんだ。それを瞬時に見抜きトレーニングさせる父を尊敬していたし、実際俺も剣道の道で小さい頃からトップに立っていた。
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