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そして夢のような目覚め
目が覚めるとそこには・・・・・・うす茶色のブロックのような物が、無造作に積まれていた。
なんだろう?
良く見ると、それはいわゆる、札束と呼ばれている物だった。
状況が理解できない。
一度目を瞑り、半目になって、ゆっくりと頭を上げてみる。
それから再び、目を大きく広げてみた。
やっぱり、ある。沢山ある。札束が。
尋常ではない程、ある!
見渡す限り、部屋中、どこもかしこも!
一体、これはどういう事なのか。
まだ夢から覚めていないような感覚だ。
訳が分からなくなりながらも、嫌ではない。
いや、嬉しい。
やがてはっきり目が覚めてくると、いよいよ歓喜に沸き立つ心!
これはどうにも、止めようが無い!
この先に起こる、悪夢を忘れてしまっているのだから。
完
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