プロローグ

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神秘的で気品漂う淡い黄緑色の桜。 花が開いたときは緑色だが、次第に黄緑色から黄色、そして中心部から赤くなっていくという。 その桜の名前は『御衣黄(ぎょいこう)』  名前の由来の『御衣』とは、昔の貴族の衣装のことを指しているらしい。 淡い緑色の花びらが、貴族の衣装である「萌黄色」をイメージさせることからそう名付けられたそうだ。 一見、花が咲いているようには見えないけれど、実際にその桜を目にすると、清楚で凛とした美しさに誰もが魅了されてしまう。 まるで魔法にかかったように。
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