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ヨンウォンはミンジュンに説明する実桜の姿を見つめていた。
実桜を外に連れ出したのは紛れもなく自分だ。
こんな風に痛々しい身体にしてしまったうえに、まだ完治していないにも関わらず外に連れ出たのだから、ミンジュンがこれほどまでに心配し怒るのも当然だ。
だが実桜はこの場が丸く収まるように、自分のわがままだと言ってミンジュンに説明し謝っていた。
そして今度はミンジュンを気遣うように話しかけ、穏やかな雰囲気に戻してくれようとしている。
ヨンウォンは、ミンジュンにキラキラとした笑顔を向ける実桜に多少面白く無さを感じながらも、そんな実桜の他人を気遣う優しさに惹かれている自分を実感していた。
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