愛する気持ち

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どうしよう…。 私は困ってしまった。 それはサラ皇女のことがあるからだ。 もしミンジュンさんと一緒に2人でお祭りに行ったことをサラ皇女が知れば、きっといい気持ちはしないはず。 だって、私が逆の立場だったら絶対にそう思うもん。 妹のようなサラ皇女を悲しませることは絶対にしたくなかった。 あー、どうしよう…。 サラ皇女も一緒に誘ってもらおうかな。 だけど。 サラ皇女は皇女様である。 いくらミンジュンさんがいるとはいえ、皇女をお祭りに連れ出すことなんてできない。 かと言って、せっかくミランさんが私にお祭りを見せてくれようとミンジュンさんに頼んでくれたのに、それを断るのも悪いし…。 うーん。どうしたらいいの? いろいろと考え悩む中、ある提案を思いついた。 「ミンジュンさん、ひとつお願いをしてもいいですか?」 「はい。なんでしょう?」 「せっかくのお祭りなので、ソユンさんも一緒にお誘いしたいのです。誘ってもらえませんでしょうか?」 ソユンさんには悪いけど、とにかくミンジュンさんと2人じゃなきゃいいもんね! それにソユンさんとは同い年だし、一緒に女子同士でいろんなお店を見てまわりたいし。 そんなことを考えながらミンジュンさんの顔を見ていると、ミンジュンさんは少し浮かない顔をしている。 「ミンジュンさん、どうかされました?」 「あっ、いえ、ソユンどのですが、婚姻の話があるらしく、私が誘っていいものかと…」 「えっ? ソユンさん、婚姻されるのですか?」 「ええ、そのような話を少し聞きまして」 「そうなんだー。ソユンさんの花嫁姿、綺麗だろうなー」 私は嬉しくなってミンジュンさんに笑顔を向ける。 ミンジュンさんはまだ少し考えているようだったが、ふと何かを思いついたように目を見開いた。 「あっ、そうだ。ヨンウォンも一緒に誘えばいいか」 「ヨンウォン皇子様も一緒にですか?」 私は首を傾け、尋ねるようにミンジュンさんの顔を見る。 「はい。ソユンどのの婚姻の相手は、聞くところによるとどうやらヨンウォンらしいのです。ですのでヨンウォンも一緒に誘って4人で行きましょう」 「よ、ヨンウォン皇子様がソユンさんの相手?」 今度は私がびっくりして目を見開いた。 それと同時になぜか胸の奥が針で刺されたようにチクリと痛んだ。
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