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それから私は更にモノ書きに没頭していった。
時には昼夜逆転するくらいに、集中して
今までの全てを吐き出すように文章に書き溜めていった。
時に今までの生活が恋しく思えたときには
何故だかトゥーラントッドの曲を聴いた。
あの壮大な調べが今の時間は有限であることを
思い出させてくれるような気がして
時折静かに涙を流した。
その涙はココロの奥に眠っていた、どす黒い感情のようなものを全て流してくれるように思えた。
今までは
人に合わせて生きよう、生きようとすればするほど
自分の中に矛盾を覚えた。
人に合わせて生きようと思うのに、
そんなときに限って
街を歩くと色々なキャラクターが
ひょんな場所から顔を覗かせたり、話しかけたりした。
正直その感情を、私の中で押し殺すのは苦しかった。だけどこれからはそうやって、好きなことを書いて行こう。
その先に何が待ってるのかは分からない。
ただ、きっと沢山の文章を好きな人と交流することもあるのだと思う。
私はまゆみたいに器用には生きれない。
そのユルっとした彼女のようなオーラで、誰かの癒しになれるわけではないのかもしれない。
それでも。
私には数人の心許せる人達が居て
その人たちは私が何者になろうと側にいてくれるのだ。
気づいたら、朝になっていた。
雲の隙間からゆっくりと登る太陽を、
ミケと一緒に眺めながら
「私達一緒に頑張ろうね」と呟いた。
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