序章 何が起きたのか?

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空鯨号内にて 巽女史が すぐ近くにいる 米国海軍の艦船 さらに研究者科学者達の乗る艦船へと テレパス(精神感応)能力にて 彼らの情報を覗いてみると 「猪頭チーフ 米軍の軍事衛星やらゲーゲルアースの映像等 皆 確認させたようですが この孤島が消失した時間 地震が起きる十分前より 地磁気の乱れから 映像が乱れて いや 衛星からの映像も ものの見事に何も映っていなかったそうです ちょうど今 米軍と学者の無線を傍受しました」 「科学の眼をもってしても 見ることができなんだかぁ 何かの意思みたいなもの感じるなあ」と答える ひげ面の中年親父 猪頭チーフ かつての特務課のチーフであり 現在も アースクルー内にて この空鯨号の艦長兼チーフをしている 猪頭チーフも 頭を悩ましています 水陸空万能艇である空鯨号 上空より 海域へと着水しては サイコメトリング(遺物から情報読み取る能力)すべく 目標物を探索していると いきなり 艦橋内司令部に 何者かが テレポート(瞬間移動)しては 出現しました そのテレポーターは 突然 出現しては 皆の頭の中へ テレパスで話しかけて来ました。 背の高いすらっとした感じの男 茶色の僧衣のようなものを纏った風情は 何やら 崇高さを感じさせます 「驚かせてすみません 私は チベットの高山より来ました。テンリー ジィイヌ デンと申します 能力者です 」とテレパスで告白した彼は 頭に被さっていた僧衣の頭部の部分を脱ぐと 空鯨号船員達は 二度めの驚きに見舞われました 彼 テンリーと名乗った若い男の顔 いや 額には 第三の眼が開かれていました 「皆さん よろしくお願いします 本日より 空鯨号船員になるように 地球号本部より言われて来ました。」 「ああきみがそうだったのか これは助かる 新たなるクルーが加わるとは聞いていたが まさか テレポートして来るとはな あはは 各自自己紹介 彼の天眼に挨拶しておいてくれ」と上機嫌となった 猪頭チーフが言えば 彼 テンリーもまた テレパスで「はい この天眼では 大概のものは視ることできます ああ 大丈夫です プライバシーはカットして起きますから」と なんとも不思議な仲間が加わることにもなり 孤島消失事件の全貌明らかにすべく 動き出します 空鯨号より 小型空挺 空海豚(スカイドルフィン)出発
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