序章 何が起きたのか?

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空鯨号内に集められた  海洋学の権威達 そして 物理学者 化学者 生物学者 地質学者 気象学者ら そうそうたるメンバーに 米国軍人も加わり 人工コンピューター アマテラスの巨大スクリーンに写し出された映像に 皆息を飲み込み 「なんだこれは CG かぁ こんなもの見させられても 何も調査の足しになんぞならぬぞ」と皆 怒りに似た感情を現そうとしたその瞬間でした テンリー氏が 天眼を見開いて 臨場感溢れる今の映像を全ての人に 生放映すると 「なんだ これは 頭の中に 映像だけでなく生き物達の恐怖心 いや 畏れかぁ 何かとてつもない感情が流れ込んでくるぞ」と 皆 腰を落としては その場へ しゃがみこんでいます そこへ 空鯨号艦長 猪頭氏が「この映像ならびに頭の中の感情は 全てあの海域で起きたことを実際に皆さんに体験してもらいました では 早速ですが 意見ある方からお願いします」と言えば まずは 海洋地質学の権威 シュラード博士が「これは現実に起きたこととどうして証明できるのだ? あのような現象 起きたとは常識的に思えぬが」とまあ 当然の疑問をぶちあげれば テンリー氏 いきなり テレポートしては 博士の手に触れて「貴方は今朝 起きがけに」と言っては 博士が起きがけにコーヒーをこぼしてしまい 慌てて シャツを着替えた映像を彼だけに見せました 「馬鹿な 何故」 「私は 少しならば 時間を遡って 視ることができるのです 今の映像はすんぷんちがわず 今朝の状況ですね シュラード博士」 これは 彼だけでなく あれだけ すごい剣幕で食ってかかっていた博士が黙って認めたために 他の方々も 今の映像を信じるしかならなくなってしまいました。
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