第一章 劇的な別れと思わぬ始まり

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「最低だ、俺……」  ぽつん、と言葉が落ちる。今日、ユウトと別れて来たばかりだと言うのに、本当に都合が良過ぎる事を考えている。きりきり、と胸が痛んだ。だけど、それは、ユウトと別れたせいじゃ無い。当然、ミツキさんのせいでも無い。俺の勝手な想いのせいだった。そう、三年間、抱え続けて来た想いの。  俺のモノトーンの部屋には合わない、唯一つの、だけど、何より大事な可愛くて可憐なオルゴールは、静かに音を止めていた。
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