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「そう言う可愛い事言われると、襲いたくなるから、本当に、駄目だよ!」  全然可愛く無い事を考えられていたようですけど!!  俺は、言われた内容に、びっくりして、それから嬉しくて、恥ずかしくて、くすぐったくて、ひえ、と何とも言えない声を口から漏らしながら両手で顔を覆うしか無かった。 「ナオは、本当に、自覚が無さ過ぎて、嫌になる」 「き、気を付けます!!」  指の間から垣間見えた、ぶつぶつ、と口を尖らせるミツキさんも、すごく可愛かった。ああ、写真撮りたい!! 可愛いコレクションを増やしたい!! 「で、写真、撮りたいんだっけ?」  俺の心の叫びが聞こえたのか何なのかそう言われて、俺は、急いで手を下ろすと、こくこく、と首を縦に勢いよく振った。あ、頭がくらくらする。 「良いけど、撮り終わったら見せてね?」 「はい!」  良い子よろしく、俺はしっかりはっきり返事をしたのだった。
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